前回投稿から1週間の2021/08/06現在、東京の新規感染者数はとどまるところを知らず、増え続けています。1週間前の東京-3865人が、現在は-5042人です。爆発的な感染者増を見るに不安に駆られてしまいます。この先のコロナ動向・収束を占ううえで重要なワクチン接種の最新の状況をタイと日本で見比べてみました。
⇒過去最多5042人8月6日 NHKニュース
世界と比べるとタイも日本も、残念ながらワクチン接種は遅れているといわざるをえません。ここへきて日本はワクチン接種回数が増えてはいます。しかし世界全体で見ると日本は53位(先週55位)、人口比32.3%(先週27.14%)、1回接種済みの人は日本人の45.4%(先週38.17%)と低迷しています。そしてタイは、それよりもさらに低く、人口のわずか5.72%(先週5.23%)が2回の接種を済ませたところです。1回接種済みですら20.36%(先週17.64%)です。
53位 日本 45.42% 32.29% 9828人
112位 タイ 20.36% 5.72% 1819人
⇒ 世界のワクチン接種率ランキング
次に実効再生産数はどうなっているでしょう。実効再生産数とは、すでに感染が広がっている状況において、1人の感染者が次に平均で何人にうつすかを示す指標です。
現在の日本は 1.54人(先週1.41人)、タイ 1.16人(先週1.24人)です。つまり日本の方がこの先タイよりも実行再生産を見る限り深刻な状態が続くことになるのです。
8月5日現在 7日間感染 10万人当り 実行再生産数
タイ 114,930人 164.7人 1.16人
日本 72,377人 27.4人 1.54人1週間前 7日間感染 10万人当り 実行再生産数
タイ 90,229人 129人 1.24人
日本 34,712人 27.4人 1.41人
タイの方が実効再生産数は低いのですが、ワクチン接種率がなかなか上がりません。政府が必要量をうまく確保できなかったようです。接種がどんどん進まねば安心できません。どこに住んでいようが、自分でできる最善をつくすしかありません。この先デルタ株よりもっと恐ろしい変異株が現れるとも限りませんし。
⇒ 東南アジア全体の感染状況まとめ The Nations
⇒ 1週間前の状況
⇒ ファイザーがタイ国内各県へ配布されることを報じるバンコクポスト