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タイと日本のワクチン接種状況を比べました (7月中旬)

オックスフォード大学が世界のコロナに関するあらゆる情報をデータベースにしてまとめています。各国メディアも使う信頼できるデータの一つで、接種状況も日々更新されています。この数字でタイと日本の最新のワクチン接種状況を比較してみました。下記は一日当たりの接種回数です。

日本は7月14日現在、人口の20.1%が2回接種、32.4%が1回接種済みです。グラフを見ると6月初旬から順調に右肩上がりで伸びているのが分かります。2回目接種は6月中旬からペースが上がりました。
一方のタイは7月16日現在人口の4.9%が2回接種、15.5%が1回接種済みです。日本のグラフと比べると、今一つ伸び率が上がっていないのが分かります。接種会場や医師の確保、ワクチン保管の冷蔵庫装備など、接種の体制が整って接種回数が上がるには、日本の場合2か月かかりました。タイももうしばらく時間がかかると思われます。週末摂取回数が減るのもなんとかして欲しいですね。
グラフ下の方にある再生ボタンを押すと2020年末から現在までの動きが分かります。
欧米では感染力の高いデルタ株などにはロックダウンしても限界があることがわかりすっかり方向転換して、感染しても重症化しないワクチン接種を社会の優先課題としています。感染者数をトップニュースで報じて国民に自粛を求めたり、飲食店や酒類販売を制限したり、アルファ株で通用したあらゆる対抗策は、感染力の高いデルタ株と戦うには無力のようです。
体制もさることながら、タイでは難題がほかにも山積されていて、まだまだ予断をゆるしません。今後も注意深く見ておく必要があるのは以下の点です:
  • そもそもワクチンが必要なだけ確保されているのか?
  • アストラゼネカの納期が来年までずれ込むなど調達の問題が顕在化
  • これまで中心となっていた中国製ワクチンがデルタ株には効かないという問題

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